お茶でむくみがスッキリするってホント?利尿作用が与える影響

お酒を飲んだ翌朝や、デスクワークで座りっぱなしの夕方、顔や足がパンパンにむくむことはありませんか?

むくみを解消する方法は色々とありますが、実はお茶を飲むことも効果的です。

どんなお茶がむくみに効くのか、その仕組みと合わせてご紹介します。

お茶の利尿作用とは?

むくみの解消には、利尿作用のある食べ物や飲み物を取り入れることがポイントです。

むくみの原因となる体内に蓄積した余分な水分や老廃物を、尿として排出することが重要なのです。

お茶にはこの排尿を促す「利尿作用」に関わる成分が含まれています。代表的なものは「カリウム」と「カフェイン」です。

カリウムによる利尿作用

カリウムは私たちの体にとって必要なミネラルの一種で、細胞内液の浸透圧を調整して一定に保つはたらきがあります。

一方、細胞外液を調整しているのがナトリウムで、この2つのミネラルが体内の水分バランスを整えているのです。

体内のナトリウムが増え過ぎると、必要以上に水分を溜め込むためむくみが起こります。カリウムは余分なナトリウムの排出を促すので、むくみの解消に役立つのです。

カフェインによる利尿作用

カフェインは交感神経を刺激する作用があります。

カフェインが交感神経を刺激すると、腎臓の血管が拡張して血液ろ過量が増え、尿細管では水分の再吸収が抑制されます。それが原因で、尿量が増加するというのが、カフェインの利尿作用の仕組みです。

カフェインの利尿作用については疑問視する声もあります。米国医学研究所は水分や塩分補給に関するガイドライン(※1)の中で、「コーヒーや紅茶といったカフェイン含有飲料も、日常的に1日当たり200〜400ミリグラム程度(緑茶1〜2リットル)のカフェインを摂取している人にとっては水分補給源となり、脱水症状などの悪影響も与えない」と明言しています。

カフェインによる利尿作用については様々な見解がありますが、少なくとも脱水症状になる心配はないようです。

お茶の種類と利尿作用①カフェインを含むお茶

利尿作用のあるカフェインを含むお茶をご紹介します。

緑茶

日本で古くから親しまれている緑茶は、茶葉を蒸して発酵を妨げ、乾燥させて作られます。カフェイン、カリウムを含むため利尿作用があるのです。

ポリフェノールの一種であるカテキンは強い抗酸化力を持ち、アンチエイジングや生活習慣病予防に効果が期待できます。

体を冷やす作用があるので、寒い時期には飲み過ぎないようにしましょう。

ほうじ茶

緑茶を炒ったもので、香ばしい香りが特徴です。緑茶と同じようにカフェイン、カリウムを含みます。

香り成分のピラジンには血行促進作用があり、体を温めることが可能です。季節に応じて緑茶と飲み分けるとよいでしょう。

ジャスミンティー

中国茶の一種で、緑茶にジャスミンの花の香りをつけたものです。緑茶と同様に利尿作用があります。

健胃腸作用と脂肪溶解作用があるため、油を多く使う中華料理とは相性抜群。

ジャスミンの芳香成分には鎮静作用があるので、リラックスしたい時にもおすすめです。

お茶の種類と利尿作用②ノンカフェインのお茶

ノンカフェインのお茶にも、利尿作用がある種類が多くあります。

妊娠・授乳中でも安心して飲むことができますし、夜遅い時間でも眠りを妨げる心配がありません。

麦茶

大麦を殻付きのまま炒った麦茶は、香ばしい風味が特徴です。

麦茶の風味はアルキルピラジンによるもので、血流を促し動脈硬化の予防効果が期待できます(※2)。

血流の改善はむくみの解消や代謝アップにもつながり、夏だけでなく冬にホットで飲むのもおすすめです。

※香ばしい麦茶は血液をサラサラにする! ―カゴメ総合研究所がヒトで確認―
https://www.kagome.co.jp/company/news/2004/000396.html

とうもろこし茶

韓国では古くから飲まれているお茶で、トウモロコシのほのかな甘みと香ばしい香りが特徴です。カリウムが豊富に含まれ、高い利尿作用があります。

水溶性の食物繊維も含まれるので便秘解消にも役立ち、ダブルのスッキリ効果が期待できるのです。

どくだみ茶

昔から民間薬として親しまれ、「十薬」とも呼ばれるほど薬効豊かなお茶です。カリウムを豊富に含み、強い利尿作用があります。

また、どくだみに含まれるクエルシトリンには、利尿作用の他、便を柔らかくする作用もあり便秘解消にも効果が期待できます。

腎機能が低下している方は、カリウムが処理しきれずに高カリウム血症を起こすことがあるので控えましょう。

黒豆茶

黒豆は大豆の一種で、黒色はポリフェノールのアントシアニン色素によるものです。

強い抗酸化作用をもち、血流改善やアンチエイジング効果が期待できます。カリウムが多いのでむくみ解消にも効果的です。

大豆なのでイソフラボンも豊富に含まれ、更年期障害の緩和や骨粗しょう症予防にも役立ちます。

ハイビスカスティー

鮮やかな赤色で、酸味のある味が特徴のハーブティーです。

利尿作用の他、クエン酸による疲労回復効果や、アントシアニンによる眼精疲労の回復効果が期待できます。

エルダーフラワーティー

ヨーロッパの伝統医療では「万能の薬箱」と呼ばれるほど薬効豊かなハーブティーです。

ポリフェノールの一種であるフラボノイドを豊富に含み、高い発汗効果や利尿作用があります。

むくみを解消するには?

むくみを改善するには、お茶を飲む以外にどのようなことに取り組めばいいのでしょうか。

そもそも「むくみ」ってどういう状態?

先に少し触れましたが、むくみとは細胞内液と外液のバランスが崩れ、細胞の間に水が溜まり、通常より増加した状態です。

原因は血流の低下、塩分の摂り過ぎ、アルコール摂取、月経周期によるホルモンの影響などが挙げられます。こういった場合は原因を取り除くことが先決です。

腎臓や心臓などの病気が原因となることもあるので、症状が長く続くようでしたら医療機関の受診も検討してください。

お茶以外でむくみを解消する方法

むくみの解消には、入浴、体を動かす、マッサージなどの方法が有効です。血液やリンパ液の停滞を改善することで、体がスッキリと軽くなります。

食べ物や飲み物でも対策ができます。
尿を作るためには、まずは水分をしっかり摂ることが重要です。水分が不足していれば、いくら利尿作用のある成分を摂ってもその効果は発揮されません。

そして、むくみの原因となる塩分を控えることも大切です。摂り過ぎてしまった時は、カリウムを多く含む野菜や果物を食べるようにしましょう。

お茶の利尿作用を上手に生かそう

お茶の利尿作用による健康効果はバカにできません。日常で飲むものだからこそ、長期的に飲み続けると、健康維持に役立つ期待ができますね。

お茶を毎日の生活に取り入れることで、余分な水分を溜め込まない、スッキリした体づくりに役立ちます。

個性豊かなお茶の中から、お気に入りの一杯を見つけてみてはいかがでしょうか。

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