アンチエイジング(老化防止)に効果的な毎日飲めるおいしいお茶8選

 
昔から人々に飲まれ続けているお茶には、アンチエイジング効果があると言われています。それは老化防止、健康に役立つ様々な成分がお茶に含まれているからです。

この記事では、アンチエイジングにおすすめなお茶を8つセレクトしました。好みのお茶を見つけて若返りを目指しましょう!

Contents

アンチエイジングとは

健康をテーマにしたTVや雑誌などで度々取り上げられるアンチエイジング。この記事を目にしている方はすでにご存知でしょうが、改めてどんな意味なのか整理しておきましょう。

アンチエイジング=抗加齢

エイジング(aging)とは英語で加齢を意味し、アンチ(anti-)は英語で反対、抵抗。“加齢に抵抗する”という意味合いになります。 加齢に伴って身体機能が低下し、筋力、神経伝導速度、病気に対する抵抗力などが落ちていく現象を「老化」といいます。 老化が進んでいくとかかりやすい動脈硬化、がん、骨粗しょう症、糖尿病などの発生率を下げ、健康長寿を目指す予防医学として「アンチエイジング医学(抗加齢医学)」が近年注目されています。 日々の暮らしをいつまでも若々しく過ごす——。 明確な定義からちょっと外れるかもしれませんが、これを実現させるためにできることすべての行為をアンチエイジングと言っていいかもしれませんね。

加齢のメカニズム

加齢に伴う老化現象を完全に防ぐことはできません(できたら不老不死が実現するかも?)。ですが、早めることも遅らせることもできるようです。 加齢のメカニズムは諸説あるものの、アンチエイジング医学の世界では情報が整理されつつあり、「酸化ストレス」を加齢の原因の一つとして仮説立てています。 人は生きていく上で必ず呼吸をします。そのとき体内に取り込む酸素は最終的に二酸化炭素などになって体外に出ていきます。 精神的肉体的にストレスを受けたり、強い紫外線を浴びるなどをすると、酸素の一部が活性酸素(酸化させる力が非常に強い酸素)になります。 この活性酸素は体内組織を無差別に傷つけてしまう(酸化させる)のですが、体内に活性酸素が過度にある状態が長期間続いてしまうと老化(生活習慣病も!)が起こりやすくなると言われています。 例えば、血管組織が傷つけられた(酸化した)場合。血管が硬くなり、動脈硬化のリスクが高まります。

参考:日本抗加齢医学会

加齢による老化を防ぐ方法

ということは、

  • 精神的肉体的なストレスを減して、
  • 活性酸素を減らす

ことができれば老化を防ぐ、遅らせることができそうです。 もともと人の体には活性酸素を抑える機能(抗酸化酵素が作られます)があるのですが、その機能の性能は加齢とともに減少してしまいます。 そのため、抗酸化作用のある食品を摂取することが大切なんですね。 ミネラルだと亜鉛やマンガンなど。ビタミンだとβカロテン、ビタミンC、ビタミンEなどに抗酸化作用があります。

お茶のアンチエイジング効果

実はお茶も抗酸化作用のある食品のひとつなんです。 昔々、お茶は“万病に効く薬”として重宝されていましたが、近年の研究でお茶には様々な健康成分が含まれていることがわかっています。 カテキンという成分をご存知でしょうか?  お茶の苦味と渋味をもたらす、他の食物にはあまり含まれていない成分なのですが、この成分に抗酸化作用が含まれていることが明らかになっています。 お茶にはその他にも様々な健康成分があると言われ、カフェイン、ビタミン類、アミノ酸類(テアニン)などが有名です。

カテキン:抗酸化作用で老化をブロック

効能・効果:抗酸化作用、高血圧予防、コレステロール値の上昇抑制、肥満予防、認知症予防など 体内に溜まった活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があります。 カテキンに含まれる抗酸化作用の力はビタミンC、Eの数倍と言われ、老化を抑える効果に期待できます。他にも殺菌、解毒、消臭の作用があることもわかっています。 ちなみにカテキンというと緑茶をイメージされる人が多いと思いますが、紅茶にもカテキンの成分が入っています。

カフェイン:体を覚醒させて毎日元気

効能・効果:覚醒作用、新陳代謝促進、血液循環促進、利尿作用、疲労回復など コーヒーでおなじみのカフェイン。お茶でもこの成分が発見されています。 アンチエイジングに直結しないかもしれませんが、カフェインには体脂肪を分解する効能もあり、中高年がかかりやすい生活習慣病に直結する肥満の予防に期待できます。 覚醒作用もあるので飲む量とタイミングには注意。量はほどほどに、寝る前は避けた方がいいでしょう。

ビタミン類:野菜や果物より豊富

効能・効果:抗酸化作用、美肌効果、シミ・ソバカスの抑制、ストレス緩和など 実はビタミン類が豊富に含まれているお茶。抗酸化作用の効果があるビタミンC、ビタミンE、βカロテンが野菜や果物より数倍〜数十倍も含まれています。 しかも、野菜や果物のビタミンCが熱に弱いのに対し、お茶のそれは熱に強いのが特徴です。 ちなみに、ビタミンCは酸化しやすいため、発酵してつくられる烏龍茶や紅茶にはほとんど含まれていません。

アミノ酸類(テアニン)

効能・効果:リラックス効果、脳・神経機能調節など コーヒーやココアにはないお茶特有のアミノ酸にテアニンがあります。これはお茶の甘味と旨味をもたらす成分で、リラックス効果があると言われています。 老化の原因になる活性酸素は、肉体的なストレスとともに精神的なストレスも影響しています。忙しい生活の中でお茶を一服、ほっと一息ついて、ストレスを減らしたいですね。

アンチエイジングにおすすめなお茶8選

ここからアンチエイジングにおすすめなお茶を紹介していきます。 好みの香りや味は人それぞれですから、チャの木以外から作られる茶外茶(ちゃがいちゃ)も取り上げました。

 緑茶

出典:お茶の明王 

お茶のアンチエイジング効果が期待できる成分を上述しましたが、それらの成分すべてが含まれているのが緑茶です。自分で淹れてできたてを楽しみたいところですが、忙しい人にはスーパーやコンビニで市販されているペットボトルや、粉末タイプの緑茶がおすすめ。ちゃんとカテキンが含まれています。

ルイボスティー

出典:H&F BELX

南アフリカ地域で自生するルイボスの葉を使って作られたお茶です。 含まれているフラボノイドには抗酸化作用があるので、アンチエイジングにおすすめ。ノンカフェインなのでカフェインが苦手な人でもオッケー。

どくだみ茶

出典:がばい農園 

老化で女性が特に気にされるのが“老肌”かもしれません。シミ、しわ、たるみを抑えてできるだけ若々しい肌でいたい……そんな女性におすすめなのが、どくだみ茶です。 解毒(デトックス)作用が強く、美肌にいいとされています。ノンカフェイン、あっさりとした飲み口なのでお茶の渋みが苦手という人におすすめします。

黒豆茶

出典:里ごよみ本舗 

有名な健康茶である黒豆茶もアンチエイジング効果のあるお茶のひとつ。抗酸化作用の働きがあるアントシアニンやイソフラボンが含まれているので、アンチエイジングに期待できます。 黒豆をお湯で煮詰めて、その後蒸らしてからいただくと美味しいのですが、お手軽に飲みたい方は、粉末状のものやティーバッグの市販商品を利用するといいでしょう。

ごぼう茶

出典:Amazon 

南雲吉則医師の書籍『ゴボウ茶を飲むと20歳若返る! Dr.ナグモの奇跡の若返り術』によって健康茶として一躍有名になったごぼう茶。「ごぼうがお茶に?」と驚く方がいるかもしれませんね。 きんぴらごぼうなど日本の食卓で使われるごぼうは食物繊維が豊富でお通じにいいことは有名ですが、抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富に含まれているためアンチエイジング効果にも期待できます。 ごぼうの料理を毎日食べるのもいいですが、お茶ならもっと手軽にごぼうの健康成分を取り入れられます。 ちなみに作り方は、ごぼうを皮ごとピーラーなどでさかがきにし、乾燥するまで1〜2日天日干し。乾燥したらフライパンで乾煎りすれば完成です。

 ローズヒップティー

出典:日東紅茶 

アンチエイジングなハーブティーとして、ローズヒップティーを紹介します。ローズヒップは抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンE、βカロチンがたっぷり含まれているので、老化防止や美肌効果に期待できます。 味は、アセロラドリンクのようなさっぱりとした甘酸っぱさがあります。香りをしっかり立たせたいときは、若干濃いめに淹れましょう。

柿の葉茶

出典:柿茶本舗 

高血圧が心配な人におすすめしたいのが柿の葉茶です。 柿の渋さのもとであるタンニンはポリフェノールの一種で抗酸化作用がある他、血圧を下げる効果も。さらにビタミンCも豊富に含まれておりレモンの約20倍もあるそうです。 柿が持つ甘味や渋味を感じることのない癖のない味なので、毎日飲むお茶として活躍しそう!

お茶をきっかけにアンチエイジングな暮らしをしよう

緑茶をはじめお茶には豊富な健康成分が含まれていますが、お茶を飲むだけで老化を遅らせることができるかというと、その答えはノーです。 もしもあなたが、慢性的な運動不足で全然歩いていなかったり、仕事のストレスで睡眠不足が続いていたり、毎晩の晩酌を欠かさなかったり、脂っこいものばかりで偏った食生活であるならば、 どんなに健康成分が含まれたお茶を飲んだところで加齢による老化は止まらず、老化に伴う様々な病気のリスクは高まるばかりでしょう。 アンチエイジング医学では老化度合いにあわせて、薬物療法やサプリメント療法だけでなく、運動方法の指導なども行って生活習慣から変えていきます。 理想は適度な運動を取り入れることでしょうが、まずはお茶をきっかけに、食生活全般を見直すことから始めてみてはいかがでしょうか。

まとめ

ここまでアンチエイジングに効果的な8つのお茶をご紹介してきました。飲んでみたいと思ったお茶はありましたか? いずれも飲みやすくて美味しいお茶ですが、どれにしようか悩んでいるのでしたら、どこでも買えて手軽に飲める緑茶からスタートしてはいかがでしょうか。 まずはアンチエイジング効果のあるお茶を飲むのを習慣にしつつ、それから好みのお茶を探す旅に出かけましょう!

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