カテキンの殺菌効果を最大限生かす2つのコツ

「殺菌」と聞くと、何やら強力な薬剤で菌を死滅させるというイメージを抱いている人も多いのではないでしょうか?

しかし、皆さんもよく口にする「お茶」に含まれている「カテキン」には、口臭防止作用、食中毒の予防など、日常的に役立つ殺菌効果が望めます。

カテキンの殺菌効果なんてたかが知れてると思った方。ぜひ最後まで読んでみてください。きっとそのイメージは変わっていくでしょう!

1.カテキンは本当に殺菌効果があるの?

カテキンとはお茶に含まれる「渋み」成分のことであり、ポリフェノールの一種でもあります。実はこのカテキン、抗生物質と同じように体内で有害な菌を退治する、殺菌作用があると言われているのです。

食中毒を引き起こす「O157」に対して、このような実験の結果も出ています。

O157においては殺菌効果とともに、産生されるベロ毒素に対する毒消し(抗毒素)作用が示されています。通常飲まれている濃度の緑茶エキスにO157を加え、対照として、細菌の繁殖しやすいペプトン水にも同じ条件のO157を加えたもので増殖の様子を時間の経過とともに追ってみていくと、ペプトン水では24時間後、最初に加えた菌数の約1000倍になったのに対し、緑茶エキス中の菌数は3時間後に100分の1に減少し、5時間後には完全に死滅したとの報告もある。(引用:日本カテキン学会

この実験からも、時間がたつごとに菌は死滅し、最終的には完全になくなってしまったことがわかります。カテキンには高い殺菌効果があると言っても過言ではありません!

2.カテキンはどんな菌に効果があるの?

皆さんの身近にある代表的な菌3つとそれぞれの菌が引き起こす病気を例に、
カテキンの殺菌効果について紹介します!

  1. 腸炎ビブリオ、サルモネラ、O157
  2. ピロリ菌
  3. 嫌気性菌

①腸炎ビブリオ、サルモネラ、O157:食中毒

これらの菌の名前を耳にしたことがある方は多いかもしれませんね。これらは食中毒を引き起こす菌です。

腸炎ビブリオ 主に魚介類に生息している。
サルモネラ 卵の殻に付着していることで有名。
O157 動物の腸内に生息している。

魚介、卵、肉など、普段の食事で口にするものばかりですね。とくに梅雨~秋口は気温も高くなり、菌の繁殖が心配になる季節です。

ですが、先ほどの実験結果にもあった通り、カテキンを摂取することにより食中毒への感染リスクを大幅に減らすことができるのです!

実際にみなさんの身近に食中毒への対策としてカテキンを利用している場所があるのですが、思い浮かびますか?

……正解は「お寿司屋さん」です!一般的なお寿司屋さんでも、回転寿司でも必ず緑茶が提供されませんか?一説には食中毒への対策でお茶が出されていると言われています。

先人の知恵ですね!

②ピロリ菌:胃がん、大腸がん

ピロリ菌はがんや胃炎を引き起こす菌です。感染経路は生水の摂取などが挙げられます。

例えば、「海外で水道水を直接飲んで体調を崩した」なんて話をよく耳にしますよね?

これには、実はピロリ菌が深く関わっており、上下水道が整っていない国では実際に検出されたこともあるそうです。

お茶の名産地といえば?そう、静岡県が有名ですよね!

実際に、静岡の一部の地域ではがん死亡率が低下しているデータがあり、緑茶の効果が注目されています。国立がん研究センターの研究によると、一日1杯以上の緑茶の摂取の有無で約10%、5杯以上の摂取で約20~30%ほどガンにかかるリスクが低減していることが明らかになりました。

厚生労働省のある調査によると、40代~80代後半の死因に占めるがんの割合は30~50%。がんを予防するだけで長生きできる可能性がグッと上昇します。

しかし、カテキンの効果はただ長寿をサポートするだけにはとどまりません。
がん死亡率の低い静岡県民は、健康寿命でも男性2位、女性3位と高水準に位置しています。(※健康寿命は平均寿命と異なり、健康に支障なく日常生活を送れる寿命のこと)

これは、カテキンを摂取することで、健康的な生活をより長く続けられる可能性を提示していると言えるでしょう。

③嫌気性菌:口臭対策

「嫌気性菌」聞きなれない言葉ですよね?

これ、実は口臭の原因となる菌なんです。口腔内でこの菌が増殖することにより、口の中で悪臭が発生してしまうのです。

歯や歯茎に付着した食べ物の残りかすが原因となるので歯磨きはもちろん、お茶によるうがいがかなり有効です。人と会う時に口臭が気になるという方、ペットボトルのお茶を一本持っておくと安心です!

3.カテキンは最も手軽な予防薬?お茶を飲む習慣が健康的な体を作る!

実は、カテキンの殺菌作用はものすごく強いのです。ある実験では、一般的なお茶の10分の1の濃さで十分な効果が得られることが判明しました。

緑茶エキス中の菌数は3時間後に100分の1に減少し、5時間後には完全に死滅したとの報告もあり、普段飲んでいる濃さの20~40分の1程度の濃度であっても殺菌効果があることが示されています。
(引用:日本カテキン学会

お茶、特に緑茶を置いていない家庭は日本であれば少ないはずです。仮に、茶葉を置いていなくとも、ティーパックでも十分な殺菌作用を得ることができます。

どんなコンビニでも緑茶のパックであれば置いているはずなので、一つ購入しておけば安心ですね!

4.カテキンの効果を最大限発揮させる2つのコツ!

急須でお茶を入れる場合、以下の2つに注意すれば、よりカテキンの効果を引き出せます。

  1. 温度
  2. 抽出時間

①温度

カテキンは比較的高温(80~90度)のほうが抽出されやすいと言われています。

もちろん、温度が高いとうがいをしづらいでしょうから適度に水を加えることによって適温にしましょう。

水を足しても、カテキンの殺菌作用は強力なので効果が弱まる心配をしなくても大丈夫!

②抽出時間

抽出時間を伸ばすほどカテキン濃度は増します。ただし、10分以上になるとほとんど差がなくなるので長くとも10分以内を目安にしましょう!

これら2点のコツを意識しながら、自分の好みに合うお茶の濃さを探してみましょう!

5.最後に

カテキンを摂取すれば病気にはかからない!とは言い切れません。

予防という観点から、「食事中の水をお茶に変える」、など日常のちょっとした部分をカテキンを含むお茶に置き換えてみましょう!

毎日薬を飲んで病気を予防すると考えると億劫になりそうですが、お茶を一杯飲むだけでウイルスに対抗できると考えると、手間ではないような気がしませんか?

カテキンは菌からあなたを守ってくれる力強い味方になってくれるはずです!

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