カテキンは最も身近な風邪の予防薬⁉今日からできる風邪対策

休めない時に限って風邪をひいてしまう。そんな経験はありませんか。「病気に罹らない ためには予防が大切」と言われますが皆さんは「風邪の予防方法」と聞いて何を思い浮か べましたか?

基本は、うがい手洗い、早寝早起きでしょうか。ビタミンCを摂取するという方法もありますね!そんなあなたに基本的な風邪の予防方法としてもう一つ、知っていただきたいことがあります。

それは…「カテキン」です!おそらく日本の家庭ならばどこにでもある「お茶」に含まれるカテキン。身近なもので毎日お手軽に風邪の予防を始めてみませんか?

Contents

1.カテキンがなぜ風邪の予防になるの?

1-1.カテキンって、そもそも何?

カテキンとは緑茶に多く含まれる、渋みの主成分です。

お茶を飲んだとき「苦い!」と思ったことありますよね?あれはカテキンの働きが大きく関わっているのです。

非常に酸化しやすい成分で茶葉が発酵するほど、含有量は減少していくという特徴があります。つまりカテキンが多く含まれる順に、「緑茶」「紅茶」「ウーロン茶」の順番になります。

1-2.カテキンは本当に風邪の予防になるの?

そもそも、風邪は鼻やのどから入ってきたウイルスが粘膜に付着、増殖し感染することで発症します。

つまり風邪を予防する最も簡単な方法は該当の部位に付着させないこと。付着してしまったとしても菌の増殖を防ぐことが一番の予防といえるでしょう。

そして、カテキンには二つの効果があります。

  1. 殺菌作用
  2. 菌の増殖防止作用

実はこの二つが風邪を予防する働きをしてくれるのです。
それぞれの効果を見ていきましょう!

①殺菌作用

カテキンは細菌の周りにくっつき、菌自体を破壊します。これによって菌を無力化し、風邪を未然に防いでくれるのです。

②菌の増殖防止作用

カテキンは細胞にも付着し、菌が取り付きにくくなるコーティングのような役割を果たしてくれます。この働きにより細菌は付着する対象を無くし、増殖することができなくなります。

このようにカテキンには風邪を予防するのに十分な効能が期待できると言えます!

2.風邪の予防にカテキンの量は関係ない!?

カテキンが風邪の予防に効果的ということは分かったけど、やっぱり沢山摂取しないと効果はないんでしょ?と思ったあなた!

大丈夫です。実は通常の(一般家庭で飲む程度)10分の1程度のカテキン濃度でも風邪にはもちろん、より強力なインフルエンザの菌にも効果抜群なんです!

実際にこのような実験結果も発表されています。

細菌の繁殖しやすい水に細菌を加え、増殖の様子を時間の経過とともに追ってみていくと、24時間後には最初に加えた菌数の約1000倍になったのに対し、緑茶エキス中の菌数は3時間後に100分の1に減少し、5時間後には完全に死滅したとの報告もあり、普段飲んでいる濃さの20~40分の1程度の濃度であっても殺菌効果があることが示されています。
(引用:日本カテキン学会

カテキン含有量は「緑茶>紅茶>ウーロン茶」の順番で減少していきます。

しかし、通常の10分の1の含有量でも効果が見込めることを考慮すれば、身近にあるものを活用していくのがいいでしょう。もちろん、ペットボトルやティーパックのお茶でも十分効果はあります。

3.風邪の予防に効果的なカテキンの2つの摂取方法

①うがいはお茶を使って!

最もオーソドックスな風邪の予防策といえば「うがい、手洗い」ですよね?

その中でも、うがいはのどに入った菌を洗い流すために行います。この部分をカテキンを含むお茶で行うことにより、菌を洗い流す効果はもちろん、抗菌効果により、感染する可能性が一気に減少します。

わざわざ急須やポットからお茶を入れるのは面倒くさいかもしれません。でも大丈夫!

通常の10分の1程の濃度でも殺菌・抗菌効果はあるのでティーパックで入れたお茶で簡単に風邪の予防ができます。

②カテキンの摂取はこまめにしよう!

実は、カテキンは体内に取り込まれても長くはとどまりません。風邪に対する免疫力を維持し続けるためにも一時間に一杯程度のカテキンを摂取すると効果的です。

4.風邪にかかってからでも遅くはない!カテキンでつらい症状を緩和させよう

しっかり予防したはずなのに風邪をひいてしまった…

つらいですよね。いくら対策をしていても体調が悪かったり、免疫が落ちていたりすれば病気になってしまうのは仕方がありません。

でも、そのつらい状況が少しでも良くなったら楽ですよね。そんなときもカテキンの出番です!

そんなとき、活躍するのは殺菌作用です。風邪にかかると喉が痛くなることがありますよね。原因はのどに付着した菌への感染。うがいをすることでのどに付着した菌を死滅させ痛みが悪化することを防ぎます。

5.まとめ

私たちにとって身近な「お茶」には、健康維持に役立つ予想外の効果があるようです!

カテキンは風邪だけでなく、インフルエンザの予防にもなることを理解していただけましたでしょうか。

毎日、帰宅時のうがいを水からお茶に変えるだけで風邪にかかるるリスクを大幅に減らすことができます!

緑茶がない方はウーロン茶や紅茶でも大丈夫!今日からお茶を使用した風邪対策を始めてみませんか?

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