自宅で緑茶を飲みたいけど、道具は何があればおいしく淹れられるのか分からないという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、この記事ではおいしいお茶を飲むために必要な道具と、おいしい淹れ方を解説します。ぜひ参考にしてみてください。
Contents
1.おいしい緑茶を淹れるために必要な道具①急須
「急須なんてどれも同じでは?」と考える人も多いのではないでしょうか。
急須を選ぶ際に注目しなければならないポイントは以下の3つです。
- 素材
- サイズ
- 茶こし
一つずつ紹介していきましょう。
1-1.素材
急須の素材は陶器が定番です。自宅に陶器の急須がある方も多いのではないでしょうか。
陶器は保温性・吸水性に優れており、安価で手に入るため、もっとも普及している急須の素材です。
磁器は陶器よりも吸水性が低く、お茶本来の味が楽しめます。
鉄器は耐久性があり、長く使用できる点が魅力です。ホーロー加工のものの場合はサビにくく、さらに丈夫です。
耐熱ガラス製のものは、お茶の色を楽しめる点が魅力です。お茶本来の味や香りを楽しめるという特徴もあります。
電子レンジで使えるものもあり、お茶が冷めた後で温めなおしができるという点も魅力です。
1-2.サイズ
日常生活の中でお茶は何人で飲むことが多いでしょうか。人数に合わせたサイズの急須を選ぶことが大切です。
急須が大きすぎると、味が出過ぎて濃くなってしまいます。逆に小さすぎると継ぎ足しをしなければならなくなってしまうのです。
人数別の最適な急須のサイズは以下の通りです。
1人~2人:100ml~200ml
2人~3人:200ml~350ml
3人~4人:350ml~500ml
4人~5人:500ml~600ml
5人以上:600ml~
1-3.茶こし
急須そのものに穴が開いている「ささめ」と呼ばれるものと、網が別になっているものがあります。
「ささめ」は茶こしが一体となっているため、お手入れがしやすい点が魅力です。茶葉が詰まらないように、なるべく目が細かいものを選びましょう。
ステンレス製の茶こしは取り外しができるものが多く、使用後の茶葉を捨てやすく便利です。目が細かいものが多いので、茶葉が詰まりにくい点もメリットです。
2.おいしい緑茶を淹れるために必要な道具②湯のみ
湯のみを選ぶ際に注目したいポイントは以下の通りです。
- 形
- サイズ
- 縁の厚み
2-1.形
来客用に使うことが多い場合は、口が広い「汲み出し」が基本です。高温で入れるほうじ茶や玄米茶の場合は、縦長タイプの湯のみが持ちやすく、便利に使えます。
2-2.素材
素材は持ち手が熱くなりにくい陶器がおすすめですが、見た目を楽しむという意味では耐熱ガラスのものも面白いと思います。
また冷茶を楽しむ場合は、ガラスの湯のみを使うのも涼しげでよいでしょう。
2-3.口縁の厚み
口縁(こうえん)とは、飲むときに口が当たる湯のみの縁のことです。
口縁が厚手のものは温かみがあり、薄手のものは軽やかな飲み口となります。薄手のものは熱くなりやすいので、冷茶やぬるめに抽出したお茶を飲むときにおすすめです。
口縁が反り返っている「端反り(はたぞり)」の飲み口のものは、口当たりがよく、湯のみの上部分が持ちやすく、滑りにくいというメリットがあります。
3.おいしい緑茶を淹れるために必要な道具③湯ざまし
湯ざましはお茶を淹れる際のお湯を適温に冷ますための道具です。
お湯を沸かすときは電気ケトルなどを使うことが多いかと思いますが、電気ケトルで沸かしたお湯は90度以上の熱湯で、緑茶のうまみを抽出するには適しません。
そこで湯ざましに沸かしたお湯を入れることで温度を下げます。湯ざましに入れて適温でお茶を淹れることで甘く感じるような、おいしいお茶が淹れられるのです。
湯ざましは取っ手のついたものを選ぶと、急須に注ぎやすいと思います。
4.おいしい緑茶を淹れるために必要な道具④茶筒と茶さじ
緑茶を自宅で飲む場合、茶葉を新鮮な状態で保つ必要があります。茶筒は茶葉を湿気や外気から守り、茶葉を劣化させないように保管するために必要です。
そのため、茶筒は蓋がしっかり閉まることを確認し、中蓋がついている密閉性の高いものを選びましょう。また紫外線を通さない、遮光性が高いものである必要もあります。
デザイン面は各々好みがあるかとは思いますが、一つ気にする点があるとするなら持ちやすさです。茶筒を持っているときに手が滑って落としてしまわないような質感の者を選ぶとよいでしょう。
茶さじはとにかく使用感が大切になるので、実際に触ってみて、もっとも手になじむものにすることをおすすめします。
5.おいしい緑茶の淹れ方とは?手順を解説
道具が揃えば、あとは正しく淹れるだけです。緑茶のおいしい淹れ方をご紹介します。
5-1.茶葉の量と湯量
茶葉とお湯の量は以下の通りです。目安として、2~3人分の量をご紹介します。
茶葉:5~6g(大さじ2杯程度)
湯量:180ml
5-2.緑茶を淹れる手順①茶葉を急須に入れる
まずは茶葉を急須に入れます。茶葉の量は1人あたり2g程度が目安です。
2~3人分で5~6g(大さじ2杯程度)と認識しておきましょう。
5-3.緑茶を淹れる手順②お湯を冷ます
沸かしたお湯を湯ざましに入れて、30秒ほど待って冷まします。
湯ざましがない場合は、事前に湯のみにお湯を入れて冷ましておくのもOKです。
5-4.緑茶を淹れる手順③お湯を急須に入れて1分待つ
70度~80度程度に冷ましたお湯をゆっくりと急須に注ぎます。急須の蓋を閉めて、そのまま1分程度待ちましょう。
5-5.緑茶を淹れる手順④湯のみに淹れる
1分経過したら、急須を何度か回し、湯のみに均等に注いでいきます。
注ぎ始めは薄くなり、注ぎ終わりは濃くなるので、お茶の濃さが平均的になるように意識して注ぎ分けましょう。
注ぐときは最後の一滴まできっちり注ぎ切ってください。こうすることで、二煎~三煎もおいしく飲めます。
6.良い道具と正しい淹れ方でおいしい緑茶を飲もう
おいしい緑茶を淹れるには、良い道具と正しい淹れ方が大事になります。
急須以外はないよという方でも、湯冷ましを活用したり、茶筒を上手に使うことで緑茶がさらにおいしくなり、ティータイムが豊かになります。
ぜひこの記事を参考に試してみてくださいね。