緑茶ダイエットで効果が出る必要な成分の摂取量と注意点|気になるコーヒーとの組み合わせは?

 
「トクホの緑茶」というCMを見ることも多くなった今となっては、緑茶でダイエット?と疑問に感じる人はもういないかもしれませんね。

でも本当に緑茶にダイエット効果があるの?と懐疑的な方やよくわからないけどダイエット効果があるみたいだから緑茶を飲んでみようという方もいるかもしれません。

しかし、ちょっと待ってください!よくわからないまま緑茶を飲んでも十分な効果を得られないかもしれません。緑茶を飲むタイミング、適切な量をしっかりと学んで今よりももっと効果的に緑茶でダイエットをしましょう!

Contents

1.緑茶にダイエット効果がある4つの理由

 

「トクホの緑茶」というCMを見ることも多くなった今となっては、緑茶でダイエット?と疑問に感じる人はもういないかもしれませんね。

では具体的に緑茶がどのようにダイエット効果を生み出すのか見ていきましょう!

1-1.無糖でゼロカロリー

一番初めに挙げるべきは糖質が含まれていない点でしょう。

ダイエット中は糖質やカロリーを制限する方がほとんど。いつも通り甘いジュースを飲んでしまっては節制が無駄になってしまう。とはいっても、水では味気がない。そんな時に気分を変えてくれるのが緑茶です。

野菜ジュースやヨーグルトなど緑茶以外にもダイエットに効果的な食品はありますが、緑茶はなんと言っても、無糖かつゼロカロリー!痩せるにはもってこいの飲み物でしょう。

1-2.糖と脂肪の吸収をおさえるカテキン

2つ目のポイントは「カテキン」です!

カテキンはウエストを引き締めたい方におススメです!

内臓に脂肪が蓄えられることによってお腹周りは太くなっていきます。つまり、脂肪の吸収を抑えながら脂肪を燃焼させることでウエストを引き締めることができるのです。

脂肪は体内の酵素によって分解されて、初めて体内に吸収されます。カテキンは脂肪の分解をブロックすることで吸収を抑えてくれるのです。

カテキンにはもう一つ、デンプンの分解を抑制させる効果もあるんです!

食べ物が体内に入りデンプンがマルトースとブドウ糖に分解され、糖として吸収されます。ここでカテキンを摂取することにより、ブドウ糖への分解を抑制し、血糖値の上昇も抑えることができるのです。

食事と一緒に緑茶を飲むCMを見たことはありませんか?あれは脂肪や糖の分解を阻止する効果があったんですね!もちろん、いくら食べてもカテキンを摂取すれば太らない訳ではありません。くれぐれも食べすぎには注意しましょう!

1-3.運動前に飲むと脂肪燃焼効果のあるカフェイン

カフェインには中枢神経系を興奮させたり、覚醒させたりする効果があります。緑茶やコーヒーを飲むと眠気が覚めるのも、この作用が関係しています。

ところで、中枢神経系を刺激すると眠気が覚めるだけでなく交感神経も興奮します。すると内臓の脂肪分解が早まることが分かってきました。

つまり、カフェインを摂取した後で有酸素運動を行うと脂肪燃焼の効率が上がりダイエットに効果的なんです!

運動前のカフェイン、忘れてはいけません!

1-4.直接的な効果はないけど摂りすぎたカフェインを抑制するテアニン

テアニンはお茶特有の成分で、旨味を作り上げている成分と言われています。

コーヒーを飲むとカフェインが強すぎて気分が悪くなってしまうけれど、緑茶だったら飲める方はいらっしゃいませんか?

実はこのテアニン、カフェインの興奮作用を抑える働きがあるのです。そのため、コーヒーよりも飲みやすいと感じることができるのです。

2.ダイエットに効果がある緑茶の種類

 

緑茶がダイエットに効果的!と言っても種類によって効果は異なってきます。ここからはダイエットに効果的な緑茶の種類を紹介していきます!

2-1.ダイエット効果が高い緑茶は煎茶

茶葉を収穫したら蒸して、揉んでという一般的な製造方法で作られており、最も飲まれているのが煎茶でしょう。

煎茶にはカテキンが多く含まれており、糖や脂肪吸収を抑制する効果や脂肪燃焼効果を期待できます。

2-2.玉露ではダメなのか?

緑茶の中で煎茶と並び有名なのが「玉露」ではないでしょうか?玉露にももちろん素晴らしい効果があります。

玉露は日光に当たらないように栽培されており、茶葉に含まれるアミノ酸が酸化せずに凝縮されるため、非常に多くのテアニンが含まれ煎茶以上に飲みやすいこと間違いなしでしょう!

しかし、製造に手間がかかるため煎茶よりも値段が高く、ダイエット目的のために玉露を購入するのはコストパフォーマンスの点ではあまりおススメとは言えないですねかもしれません…

3.手軽に買えるダイエットの効果の高い緑茶

緑茶は馴染み深い飲み物。手に入りにくいことはないでしょう。しかし、より効果的にダイエットを目指すのなら毎日続けられるものを選びたいですよね?そこでここからはおススメの緑茶を紹介していきます!

3-1.ヘルシア緑茶

トクホの緑茶で最も有名なお茶ではないでしょうか?コンビニでもスーパーでも購入することができるこちらの商品、人気の理由はやはりカテキン含有量。なんと、一本(350ml)に540mgも含まれているのです!

同量のカテキンを摂取しようとすると、ペットボトル茶だと1.5L近く飲まないといけません。(100mlあたりの含有量40gで計算)さすがに一日1.5Lもお茶だけを飲むことはできないのでヘルシア緑茶がいかにカテキン含有量が優れているのかが分かります。

花王株式会社 ヘルシア緑茶

3-2.サントリー緑茶 伊右衛門 特茶

ヘルシア緑茶と並んで人気かつ有名な伊右衛門 特茶。こちらは500mlあたり230mgのカテキンが含まれています。ヘルシア緑茶と比べてみると量が多いのにカテキンが少ない?と思うかもしれませんが、一番の違いは飲みやすさではないでしょうか。

カテキンが多く含まれるほど苦みが増すため、ヘルシア緑茶は若干苦いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。そんな方は一度伊右衛門 特茶を試してみるのも良いかもしれません。カテキンが少ない分、飲みやすく感じる可能性が高いです!

サントリー緑茶「伊右衛門 特茶(特定保健用食品)」

3-3.緑茶リーフ、粉末茶

100mlあたりに含まれるカテキンは40~200mgと振れ幅はあるものの、最大まで引き出すことができれば、どのペットボトル茶よりも100mlあたりの含有量は多くなります。

ここからがポイントなのですが、カテキンはお茶の抽出時間、お湯の温度によって大きく変わります。

抽出時間は長くなればなる分だけカテキンが増えていきます。しかし、5分を境目に抽出量が鈍化していき、10分が限度となり、それ以上抽出時間を伸ばしても抽出されるカテキンの量はほとんど変わらなくなってしまいます。つまり、緑茶を淹れるには長くても10分、できれば5分以下に抑えると良いでしょう。

抽出温度も同様に、高くなればなるほどカテキンの抽出量が増えていきます。

65度、75度、85度の3種類でカテキンの量を比較してみると、85度が最も抽出量が多く、65度が最も少ないという結果が出ました。

これらの結果から、高温のお湯で5分程度茶葉を蒸らすと最も効率よくカテキンを摂取することができることがわかりますね!

さらに、茶葉は一袋当たり平均100gで1000円以下の商品も揃っています。約5~6gで2~3杯分と考えると、60杯分は淹れることができるので毎日2回飲んでも1カ月は継続できます。

かなりコストパフォーマンスが優れているイチオシの飲み方です!

出典:一般財団法人 材料科学技術振興財団

4.食後がいい?ダイエットの効果の高い緑茶を飲むタイミングとは

飲むタイミングはいつが良いと思いますか?

もちろん継続的に飲むことが一番ではあるものの、ベストタイミングが存在します。

脂肪、コレステロール吸収、血糖値の上昇抑制効果を得たいのであれば、食事中~食後すぐに緑茶を飲むのが最も効果的です。

分解を抑制してくれたり、ブロックしてくれたりするので当然ですよね!

脂肪の代謝を向上させるならば運動前がベストタイミング!

脂肪が燃えやすくなった状態で動いた方がより理想の体重に近づきやすいですからこちらも当然ですよね!

5.ダイエットの効果を高める緑茶の適切な摂取量とは

脂肪燃焼効果に関しては緑茶を一日540mlを継続的に摂取すると効果が出やすいという研究があります。

ヘルシア緑茶であれば一日1本。特茶だと3本ほど飲まないといけないのでこの数値を達成するのは難しいかもしれません。緑茶だけで一日540mlを達成するにはヘルシア緑茶、もしくは緑茶リーフを選択するのが最も効果的と言えるでしょう!

6.緑茶でダイエット効果を求める人の注意点とは

ここまで緑茶の優れた点を紹介してきましたが、当然注意すべきポイントもあります。

緑茶でダイエットを考えている方は要チェックです!

6-1.妊婦やカフェインに過敏な方はカフェインを摂りすぎない

まず気を付けていただきたいのがカフェインです!

カフェインが原因で赤ちゃんの発育に悪影響が出ることはよく知られている事実。緑茶にも含まれているので過剰な摂取は厳禁です!

もちろんカフェインが苦手という方も過剰摂取は厳禁です。

飲みすぎるとお腹が痛くなってしまったり、気分が悪くなる方は飲む量に気を付けましょう!

だからと言って、無理に我慢をする必要もありません!

一日の目安として、ティーカップや湯飲み茶わん1~2杯ぐらいであれば胎児への影響はないと言われているので、我慢をするぐらいであればコーヒーや緑茶を飲んでリラックスすることも大切です!

6-2.貧血気味の方は緑茶の鉄分の吸収を抑える効果に注意(タンニン)

タンニンを皆さんはご存知でしょうか?こちらの成分も要注意です!

金属と結合しやすい特徴を持ち、緑茶を飲みすぎると鉄分を吸収しすぎてしまい、貧血になってしまう可能性があります。

よく飲まれる煎茶には10mg、玉露には230mgほどのタンニンが含まれています。(60mlで計算)だからと言って、飲みすぎを過度に心配する必要もないかもしれません。

ある研究では、バランスの取れた食事と一般的な緑茶の摂取量であれば貧血を引き起こす可能性は低いと言われています。

一日2、30杯飲まなければ心配はないでしょう!

6-3.汗をかく仕事をしていると利尿作用が高いため脱水症状になりやすくなる(カフェインとカリウム)

続いて心配したいのは脱水症状です。緑茶を飲みすぎるとカフェインの利尿作用で脱水症状になってしまうと考えている方もいるかもしれませんが、緑茶の飲みすぎが脱水症状に直結するわけではありません。

ただし、スポーツをした後でお茶を飲んでしまうと汗に加え、尿としても水分が排出されるので脱水症状に陥りやすくなります。

緑茶を飲んだだけでは水分不足にはならないですし、脱水症状を恐れて普段飲んでる量を減らしてしまう方が危険なので注意しましょう!

腎機能が弱まっている方はカリウムにも要注意です。カリウムは腎臓によって適切な濃度になるよう排出されますが、腎機能が弱っていると上手く調整ができず、高カリウム血症になる可能性もあります。

しかし、健康な成人であれば腎臓が上手く働いいるため、通常の食生活でカリウムの過剰摂取になることはありません!

今まで通り、お茶を楽しみながらダイエットをしていきましょう!

7.緑茶は水だしで冷たいのがいい?ダイエットに効果がある適切な温度

ダイエット目的で緑茶を飲むのなら適温が存在するのをご存知ですか?ここでは2つのおススメの淹れ方を紹介します!

一つ目の淹れ方、カテキンを沢山抽出してダイエット効果を限界まで引き上げたい場合の適温は…90度以上です!

少し高いように感じるかもしれませんがカテキンは抽出温度が高くなるほど濃度が濃くなっていきます。(その分苦みも増していくので要注意!)カテキンを摂取するのであれば、できる限り熱いお茶を飲むように心がけましょう。

しかし、熱いお湯で抽出してしまうとカフェインも大量に溶けだしてしまうのも要注意。

そこでもう一つおススメしたいのが、5~10度で抽出する水出しのお茶です。

カテキンと同時にカフェインも大幅に減少し、その代わり旨味成分を持つテアニンの含有量が増加します。寝る前などに飲むとカフェインも少なく、テアニンの持つ安眠効果も発揮されおいしく緑茶を飲むことができます!

是非、用途に合わせて抽出方法を工夫してみてください!

8.緑茶に飽きたらコーヒーと組み合わせて緑茶コーヒーダイエットもあり!

緑茶に飽きてしまったらちょっと変わった飲み物を試してみませんか?

それが、緑茶にコーヒーを加えた、「緑茶コーヒー」です!早速ご紹介していきましょう!

8-1.緑茶コーヒーダイエットのやり方(組み合わせて飲むだけ)

作り方は緑茶とコーヒーを同じ量用意します。それを混ぜれば完成!

非常に簡単ですが、緑茶とコーヒーのいいとこ取りができる飲み物なんです!

コーヒーにはクロロゲン酸が含まれ、これは血糖値の抑制や脂肪の燃焼に効果を発揮してくれます。そこに緑茶のテアニンやカテキンが加わることによりリラックス効果や糖の吸収を抑制が加わり、さらに効果的にダイエットを行うことができるでしょう!

8-2.カフェインの過剰摂取に注意 

もちろんここでもカフェインの摂りすぎには注意しましょう。緑茶の香りとコーヒーの味。飲みやすいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんがどちらもカフェインを大量に含んででいる飲み物です。

妊婦の方やカフェインが苦手な方にはおススメできない飲み物です!

まとめ

カテキンは確かにダイエットに効果的な成分です。

朝2杯のお茶を飲み、お昼ごはんと一緒にトクホのお茶を飲む。もしくは粉末茶を常備しておくというのもアリかもしれません。一日の中でお茶を飲む機会を意識して少しづつ増やすだけで脂肪燃焼効率の良い体になれるとしたら嬉しいですよね!

まずは一日540mgという数字にとらわれすぎずに、一日一杯のお茶からスタートして、引き締まった体を目指しましょう!

緑茶でダイエットしたい方はカテキンで体脂肪が減るメカニズムについても参考にしてください。

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