授乳中は、口にするものにとても気を使いますよね。
特に、授乳中はカフェイン摂取について気にされている方が多いのではないでしょうか。
カフェインといえばコーヒーのイメージが強いのですが、実は日本人に昔から親しまれている緑茶にもカフェインが含まれています。
緑茶はカフェインが含まれているため授乳中に注意したい飲み物ではありますが、完全にNGというわけではありません。
そこで今回は、授乳中に飲んでも大丈夫なカフェインと緑茶の量についてご紹介します。
授乳中にカフェインを飲むことで起きる影響や注意点なども見ていきましょう。
Contents
1.授乳中のカフェインの影響は?
「粉末緑茶のカフェインは大丈夫?身体への影響や適量は?」にもあるように、カフェインにはメリットとデメリットがあります。
眠気をさましてくれたり集中力をアップさせてくれたりする良い作用がある一方で、飲み過ぎてしまうとめまいや吐き気、不眠症などの症状がおきてしまうことがあります。
特に妊娠中などは、カフェインが血液中に長い時間残ってしまうため、妊婦さんや赤ちゃんへの影響が大きくなってしまう可能性があります。
出産後はそのような影響が起こりにくく、授乳中のお母さんの身体には大きな影響はないと言われています。
ただし、授乳中にカフェインを多く飲んでしまうと、母乳にカフェインがごく微量ですが含まれて赤ちゃんが飲んでしまうため、その点では注意が必要です。
カフェインの赤ちゃんへの影響は詳しくはわかっていませんが、赤ちゃん身体が小さい分、大人よりもカフェインの影響が大きく、不眠や過度な興奮の原因となってしまう可能性があります。
赤ちゃんがよく泣いてしまったり、落ち着きがないなどの行動がある場合、カフェインの影響の可能性があります。
これらの悪影響を避けるために、授乳中は緑茶も含めてカフェインの摂取量を抑える必要があります。
2.授乳中に飲める緑茶の量は?
授乳中に注意が必要な緑茶ですが、何杯くらいまでならOKなのでしょうか。
カフェインについては、日本では適切な摂取量の目安は定められていませんが、海外の事例を参考にすると、妊娠中や授乳中は1日あたり200~300mg程度くらいまでに抑えるのがよさそうです。
緑茶(煎茶)100mlあたりに含まれるカフェイン量は20mgです。
下限の200mgで考えても、湯のみ(100ml)であれば10杯まで、コップ(200ml)だと5杯くらいは飲んでも大丈夫ということになります。
500mlのペットボトルであれば2本まで大丈夫です。
もちろん、この量は緑茶のみでカフェインをとった場合ですが、緑茶の場合、極端に飲み過ぎなければ問題ないということがわかっていただけると思います。
ただし、カフェインの身体への影響は個人差が多いので、その点は注意が必要です。
最初から上限の量を飲むのではなく、少量から試して赤ちゃんの状況を見ながら飲むようにしましょう。
3.授乳中に緑茶を飲むタイミングは?
授乳中も大量でなければ、緑茶のカフェインを摂取しても問題がありませんが、注意したいのは飲むタイミングです。
授乳前はカフェインが母乳に影響が出やすくなります。
緑茶を飲む場合は、授乳が終わった後のタイミングだと、次の授乳まで時間があくので影響がでにくくおすすめです。
また一度に何杯も飲むのではなく、1回に1杯くらいずつ小分けに飲むと影響が出にくくなります。
まとめ
授乳中の緑茶に含まれるカフェインの影響をご紹介しました。
緑茶はコーヒーに比べカフェイン量が少なく、授乳中も適度な量であれば問題ありません。
ただし授乳後に飲むなど、飲むタイミングは注意が必要です。
目安の量よりもたくさんお茶を飲みたいという方は、カフェインレスやノンカフェインのお茶もあるので、それらもうまく活用するとカフェイン量を抑えることができます。
ここでご紹介したカフェイン量は、あくまでも目安です。
赤ちゃんの体調やカフェインの影響は個人差が大きいため、心配な方は医師や助産師さんなどに相談することをおすすめします。